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2016年8月

8月27日~28日 気仙三十三観音霊場 立山観音堂落慶法要に出仕しました。

Img_2367_r  東日本大震災により、観音像、観音堂、別当家の住居が被災した立山観音堂は、海を見渡せる陸前高田市米崎町西風道(ならいみち)に再建されました。たいへんおめでたいことです。

 立山観音堂は、周囲が児童遊園になっており津波の避難場所にもなっていました。津波が襲ってきたとき、近所の人はここ立山観音堂に避難をしてきました。しかし、海が黒く盛り上がり杉林をバリバリと音を立てて迫ってくるのを見て、必死に道を駆け上がったと伺いました。幸にしてここに逃げてきた方は全員助かったそうです。しかし、観音様は流されてしまった。みなさん観音様は自分たちの身代わりになったのだといっていたと聞きました。

 2014年6月16日のこと、岩手県・陸前高田観光物産協会のフェイスブックに「あゆみ観音プロジェクト」の記事が掲載されました。奈良県当麻寺中の坊・松村院主の肝いりで、陸前高田市高田松原の被災松で「あゆみ観音」を製作、制作の過程でおよそ東大寺、興福寺、長谷寺など50カ所以上の寺院を巡り一人一彫りのノミ入れを行い、延べ5000人以上の方が結縁するというこが記されていました。

 「あゆみ観音」を立山観音堂のご本尊にお迎えできないかと思い立ち、おつなぎしたところ、トントンと話が進みました。

 「あゆみ観音」は、当麻寺に伝わる当麻曼荼羅を織っImg_2365_r_2 たといわれる奈良時代のヒロイン中将姫さまが観音さまに導かれたという故事になぞらえ、観音さまに手を引かれて歩きはじめる童女の姿をあらわしています。高田松原に遊ぶ天童女をイメージし、美しかった松原の勝景を胸にいだきながら、新たな"歩み"を進めていけるような、そんな愛らしくも力を与えてくださるような願いを込めて、「あゆみ観音」と名付けられたと伺いました。お姿は一歩前に進もうと歩き出しているお姿。東日本大震災で亡くなった方の霊を慰撫し、復興へと進む気仙の方々の手を引いてくれる、そんな観音さまです。

   法要は、大和田家菩提寺普門寺さまが導師をお勤めになり、あゆみ観音をお預かりいただいた圓城寺さま、そして私が出仕いたしました。また普門寺ご詠歌講の講員の方々によりご詠歌を御奉詠いただきました。さまざまな縁に連なる方々が30人ほど集まり厳粛な中に法要が終わりました。

  毎朝、お堂の鍵は開けていただけるとのこと、多くの方々にお参りいただければと思います。

8月25日 第14回「源氏物語」を読むを行いました。

蒸し暑い中、13名の参加者がありました。本来8月は暑いのでお休みと言うことでしたが、10月では時間が空きすぎるという要望があり、急遽行うことになりました。大勢参加していただきありがたいことです。

物語は、「須磨」に至りました。今回紫の上は登場しませんが、なぜ須磨なのか、なぜ須磨に行かねばなせなかったのかという話をした後、名文の誉れ高き「須磨には心づくしの秋風に…」の部分を少し読みました。須磨での源氏のわび住まいをしみじみと記しています。季節の移りゆきや悲しさの深まりがぎゅっと凝縮してしるされる文の巧みさにみなさん感動していました。あと2回はこの続きを読むことになります。

8月23日~25日 中学生の職場体験を受け入れました。

 成就院の大掃除Img_2353_rは8月です。普段はやらないところまで、この職場体験でバッチリ掃除をしたもらいます。今年も御徒町台東中学校の2年生男子3名が来てくれました。

 初日は、台風の直後で庭が汚れているので、まず1時間庭そうじ。竹箒は初めてでしょう。なかなか穂先で葉を捕らえるのが難しいですね。それから本堂の位牌所と内陣の掃除。午前中終了。この日のお昼は、ごまだれそうめんです。ねりごまの瓶詰めを買ってきて、汁に入れると激うま。ごまの香りが香ばしい。午後は彼岸会の通知の送付です。これ゛て初日終了。

 2日目は、書院掃除と机セット。この日は私が参加する勉強会があります。そこでその準備と以降はお昼の茄子カレー作り。あわせて春に作った味噌の天地返しと三年物味噌の箱詰めもやってもらったそうです。この日のおみやげに味噌を持って帰ってもらいました。

 3日目は書院の掃除と机セット。夕方から源氏物語講座を行うのでその準備です。本堂掃除を終えて午前終了。お昼はキャベツと長芋のふんわり関西風お好み焼きです。ものすごくもりもり食べてくれました。午後は窓ふき。

みんな、ありがとう。楽しく掃除が出来ました。



8月20日、21日「日向ぼっこ」主催、「ことな」の語り場に参加しました。

Img_2349_r  NPO法人「日向ぼっこ」とは社会的養護を必要とする子供たちの居場所作りをしている団体です。夏休みには「ことなの語り場」を実施。「ことな」とは、「こども」と「おとな」の間にいる人たちのこと。彼らが普段抱える悩みや思いを語り合う場、それが、「ことなの語り場」です。

20日は、成就院を会場として「料理対決」を行いました。スタッフを入れて12名の参加。まず、二班に分かれてくじを引き、これから作る料理を決めます。A班は「中華」、餃子、炒飯、中華スープ。B班は、「洋食」、カレー、ハンバーグ、サラダでした。みんなで近くのスーパーにて買い出し、予算内でおかしやアイス飲み物も購入します。二箇所の台所はフル回転。餃子は、キャベツを刻、皮に包み160個、カレーも野菜の皮をむいて、適当な大きさに切り、煮込みます。ハンバーグは挽肉にタマネギを入れ、フライパンで焼きます。

包丁になれない人いましたが、熟練の技を持った匠もおり、1時間半ですべて完成。こんなにたべきれるかと思いましたが、さすが若者、見事に食べきりました。みんなで協力して話をしながら食事をつくるというのはとても楽しいですね。

午後は語り場、私の班は「自立とは何か」というテーマでした。いろいろ困難な環境に生きる彼らの思いを聞くことができました。

21日は「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」を体験しました。この施設は、光を遮断した空間に、視覚障害のサポートのもと、視覚以外の感覚を働かせて中を探検し、様々なシーンを体験するというもの。日常まとっているものを捨て去った快さや、声を掛け合う助け合う大切さやを改めて知ることになりました。「日向ぼっこ」に帰ってから昨日同様「語り場」。

充実した2日間でした。今回あった「ことな」たちとも今後付き合いが出来ればと思いました。

8/13 池袋「てのはし」追悼法要に出仕して参りました。

 今年は8月13日のお盆の期間に、池袋サンシャイン横の東池袋公園にて、「てのはし」追悼法要が行われました。今年はお盆とぶつかったことから、毎年参加いただいている、曹洞宗、日蓮宗、浄土真宗の僧侶の方々は参加できませんでした。
 炊き出しの後、机には亡くなった三名の方の名前が記された色紙、その周りにお花が飾られました。路上で亡くなった方はおらず、「てのはし」に繋がりのあった方々であったそうです。
第一部としてキリスト教式、第二部として仏教式の追悼法要です。
 法要終了後、参列したみなさんにお焼香をしていだたきましたが、丁寧に手を合わせていただきました。その姿にこちらも合掌してしまいました。

8月2日~5日 気仙での諸々の活動を行いました。

    活動が始まった4Img_2205_r_2年前は、ひとたび気仙に行けば、霊場の調査や各所への挨拶、仮設住宅の集会所でのお茶っこの会や子供会などなど、もりだくさんの内容であった。しかし、大震災か ら5年が経ち、我々の活動も一定の枠組みが出来た今は、行事を終えるとすぐに帰京というかたちになった。
 今回は、立山観 音堂落慶法要についての打ち合わせ、大中仮設でのにぎり仏ワークショップを柱として、大船渡あるこう会の方々、船野さん、佐藤さんら徒歩巡礼に参加していただいた方々、また関係寺院、各観光協会など、お世話になった方々を訪問しもう一度ご縁を結び直す、そんな4日間であった。みなさん、温かく我々をお迎えいただき、いろいろお話しを伺うことが出来た。観音さまからいただいたご縁のありがたさをしみじみ味わった気仙行きであった。

詳しくは、「祈りの道」再興プロジェクトHPを御覧頂ければ幸です。

「称観堂」のデザインが「宗教芸術・建築国際デザインコンペ(アメリカ)において、セークレド・ランドスケープアワード(聖なる景観賞)を受賞

押尾章治先生デザインの称観堂がアメリカで「聖なる景観賞」を受賞しました。
以下に、押尾さんフェイスブックからの引用を掲載します。

2016年度 フェイス&フォーム宗教芸術・建築国際デザインコンペ(アメリカ)において、上野の“8の字のパサージュ”(成就院称観堂)がセークレド・ランドスケープアワード(聖なる景観賞)受賞

Faith & Form/IFRAA International Awards Program for Religious Art & Architecture 2016 Sacred Landscape Awards

“8の字のパサージュ”(成就院称観堂)

敷地は、上野稲荷町駅より徒歩1分の真言宗のお寺の境内にあります。新たな礼拝・慰霊の場所とし て納骨堂をつくりました。通常の納骨堂では、故人の遺骨と仏のお像を一緒にお祀りするものですが、ここでは遺骨の収められた納骨堂と、仏様の入った観音堂 を、二つに分けて建て、間を8の字の通路で繋いでみました。お参りに来た人が、二つのお堂の間をぐるぐると交互に廻ることで、故人と仏をひとつに感じられ るようにと考えたのです。故人が成仏できるようにという祈りの気持ちを、“8の字に交互に廻る”という礼拝の所作に置き換えたのです。
また、この納骨堂には東日本大震災の慰霊の意味も込められています。
観音堂に安置される聖観音像は、震災によりなぎ倒された陸前高田市の被災松から、地元の仏師により彫りだされたものです。8の字の通路は、33枚の石畳で割 り付けました。その一枚一枚の石の下には、甚大な被害に遭った気仙三十三霊場から集めたお砂が納めらました。そして石畳の表面には、地元での公募により、 子どもから大人までが様々に思いを込めて書いた書字が刻まれています。被災地の復興に尽力されているご住職の活動がを計画に生かすことで、東北からの参拝者も後を絶ちません。(押尾章治)

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